Less is More.by info Mart Corporation

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「Less is More. 」は株式会社インフォマートが運営する、グローバル化・デジタル化する世界で失われる/失いたくないモノ・サービス・概念などを幅広く取り上げ、未来を再創造するためのメディアです。https://corp.infomart.co.jp/

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最近の記事

家族と少子化。これからの社会を考えるヒント。筒井淳也氏インタビュー。

社会学者の筒井淳也氏は、家族や結婚、少子化について、データや、エビデンス、歴史、様々な角度から問題提起をされてきた。時に書籍を通して、時に政府への提言の中で。少子化の一途を辿る日本で、「家族」とはどのようにその意味と役割を変えてきたのか、そしてこれからの社会をどのように考えていくべきか。そのヒントについて筒井氏にお話しいただいた。 家族はよくわからないもの。-筒井さんは少子化・家族・仕事などさまざまな研究を手がけていらっしゃいます。 筒井:私たち研究者は、公的資金を使って

    • 悼むこと。忘れないこと。ペットから考える葬儀文化のアップデート。

      ペット用の骨壷を開発したブランド「DREAMING」。手がけるのは、中国から留学生として日本で学ばれた万荷(マンカ)氏。便宜上「ペット」として括りはするが、現在のペットと人間は、「家族」「友人」「パートナー」…多様な関係がある。 大切な存在を失った際に、私たちはどのように気持ちを慰め、悼むのか。万荷氏にお話をお聞きした。 日本で深めたコンセプト。-万荷さんのご出身は中国なんですよね。 万荷:はい。出身は中国四川省です。日本では、辛い料理でご存じの方も多いと思います(笑)。

      • 1970大阪万博と岡本太郎。太陽の塔から考える思想と哲学。石井匠氏インタビュー。

        今回は1970年に行われた大阪万博を、「テーマ展示プロデューサー」を務めた岡本太郎を軸に見つめ直してみたいと思う。多くの人が知る太陽の塔は、どのような思想とどのような価値観によって建造されたのか。 岡本太郎研究を手がける、芸術考古学者の石井匠氏に、お話をお聞きした。 岡本太郎と1970年大阪万博。-石井さんのご自身については、後半に語っていただくとして、まずは1970年の大阪万博と岡本太郎さんについてお話をお聞かせください。 石井:よろしくお願いいたします。 -当時の万

        • 誰かの視点をくぐりながら自分を編み直してみる。発達心理学とボードゲーム開発。萩原広道氏インタビュー。

          以前Less is More.でもお話しいただいた発達科学者の萩原広道氏は、乳幼児期の言語発達に注目しながら、子どもたちには世界がどう見えているのかを研究している。 先月。そんな萩原氏と学生たちとで「大学生を疑似体験するボードゲーム」なるものを開発していることが発表された。発達心理学の研究との関連、そしてどのような思いで作り始めたボードゲームなのか。萩原氏にお話を伺った。 -お久しぶりです。前回は「未分化な言語が教えてくれる、子どもたちに見えている世界。」というテーマでお話

        家族と少子化。これからの社会を考えるヒント。筒井淳也氏インタビュー。

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        • Learn/広い知見を学ぶ。
          46本
        • Art/アートがもたらす余白。
          6本
        • Science/科学の照らす次世代。
          17本
        • infoMart/インフォマートが考える未来。
          12本
        • Business/ビジネスが描くこれから。
          21本
        • Entertainment/エンターテインメントを愉しむ。
          15本

        記事

          機械論的プロセスによって、世界は彩られている。カタバミから考える"進化"。深野祐也氏インタビュー。

          「都市のヒートアイランドはカタバミの葉色を進化させる」ナイスステップ2023を受賞したこの研究は、誰もが知る植物がリアルタイムで進化している様子を明らかにしてくれている。 この研究を手がけた深野祐也氏は『世界で最も身近な進化』の事例だと言う。この誰もが楽しめて、科学や進化に興味を持てる研究について、お話を聞かせていただいた。ぜひ、科学の入口としてもご一読いただきたい。 『世界で最も身近な進化』事例。-前回は、「都市部では虫を嫌悪する人が増加している」という研究についてお話い

          機械論的プロセスによって、世界は彩られている。カタバミから考える"進化"。深野祐也氏インタビュー。

          失われし岩石・巨石信仰。畏れと期待、その世界観とは。吉川宗明氏インタビュー。

          文献には残らないほど古い時代から、日本のあらゆる場所で、岩や石を祀る文化があったそうだ。今の宗教とは異なる、不思議な世界観を持つ「岩石信仰」の研究をしている吉川宗明氏にお話をお聞きした。 岩石信仰に出会うまで。-吉川さんは、どうして岩石信仰について興味を持たれたんですか? 吉川:そもそもは中学校の図書館で出会った「失われたムー大陸」という本がきっかけだったんです(笑)。 -えぇ!?ムー大陸から? 吉川:ムー大陸を真面目に語っている一冊で、教科書には載っていないだけにシ

          失われし岩石・巨石信仰。畏れと期待、その世界観とは。吉川宗明氏インタビュー。

          エビデンスは思想を越えるか。EBPMを幻想にしないために。杉谷和哉氏インタビュー。

          政治をデータやエビデンスに基づいて運営するというEBPM=Evidence Based Policy Making(エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング)=「証拠に基づく政策立案」。 昨年、当メディアでもEBPMについてお話しいただいた杉谷氏は、この一年で『エビデンス』をめぐる状況が大きく変わったと語る。同時に、EBPMや政策評価の想定は、今のままではファンタジーに過ぎないとも論じる杉谷氏に、これからの政治や政策の展望について、改めて話を伺った エビデンスは厄介な言

          エビデンスは思想を越えるか。EBPMを幻想にしないために。杉谷和哉氏インタビュー。

          人類学のたたずまい。徒歩旅行的に導かれる未来。奥野克巳氏インタビュー。

          私たちの社会とは全く違うルールで暮らす民族が世界には数多く存在する。「人類学」はそうした民族の研究を通して、私たちの社会を見つめ直すヒントをくれる。ボルネオ島のマレーシア領で暮らす狩猟採集民プナンを17年に渡って研究し続ける人類学者・奥野克巳氏に、あらためて人類学とは何か、お話を伺った。 -そもそも奥野さんは、なぜ人類学に興味を持たれたんですか? 奥野:大学生だった80年代に旅をしたことが大きかったと思います。最初の旅は1982年。メキシコ・シエラマドレ山脈中に住むテペワ

          人類学のたたずまい。徒歩旅行的に導かれる未来。奥野克巳氏インタビュー。

          2024年どうしましょうか?株式会社インフォマート・メディアLess is More.編集部・新年座談会。

          あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 新年最初のnoteは、昨年の振り返りと、今年のLess is More.の抱負などをお話ししていきます。 まずは、企業としてのインフォマートの2023年を振り返ることから座談会はスタートしました。 「DX」潮流が変化した?-昨年はどんな年だったと捉えていますか? 櫻井:普段の仕事をしていて「DX」みたいなバズワードがひと段落したような印象がありました。コロナ以降の大きな潮流が変化する兆しなんじゃないかと感じ

          2024年どうしましょうか?株式会社インフォマート・メディアLess is More.編集部・新年座談会。

          2023年どうでしたか?株式会社インフォマート・メディアLess is More.編集部・年末座談会。

          今回は、2023年にリリースした記事をLess is More.編集長のインフォマート園田と櫻井の2名で振り返ってみました。年末の今回は、2023年リリースした記事から2人が特に印象的だった記事について語っていただきました。 一流ではないからこそできること。-年末恒例の振り返りですが、今回はお二人の特に印象的だったインタビューに絞って語っていただこうと思っています。 櫻井:僕はスポーツメンタルコーチ今浪さんのインタビューがすごく心に残っています。 園田:櫻井さんは、今浪

          2023年どうでしたか?株式会社インフォマート・メディアLess is More.編集部・年末座談会。

          Less is More.「note pro事例セミナー」登壇リポート。

          2023年10月6日。note proのオンラインイベント note pro事例セミナーに当メディアの編集長・インフォマート園田が登壇させていただいた。Less is More.はどのような思いで立ち上がり、運営を続けているのか。 「目先のPV数には捉われない?! 長期的視点でnoteを運営するメリットとは」をテーマにnote株式会社の大井智之氏にインタビューをしていただいた。 noteを立ち上げるまで。-(note 大井さん)そもそも、なぜこういうメディアをはじめたんです

          Less is More.「note pro事例セミナー」登壇リポート。

          「Less is More.」を代表する記事をカテゴリー別マガジンでまとめて紹介いたします。

          「Less is More.by info Mart Corporation」は、皆様のおかげで当メディアもスタートから3年。ありがたくも、今までさまざまな有識者の皆様から、素敵なお話をお聞きして参りました。 投稿数も100本を超えましたので、公開中の記事を商品・カテゴリー別にマガジンでまとめてみました。当メディアに興味を持っていただいた皆さんも、ぜひこちらに掲載している記事からお楽しみください。 Learn/広い知見を学ぶ。「Learn」では幅広く学べる記事をまとめていま

          「Less is More.」を代表する記事をカテゴリー別マガジンでまとめて紹介いたします。

          身体改造の歴史と現在。大貫菜穂氏インタビュー。

          日常的に目にすることも多くなったイレズミ・タトゥーやピアス。これらは、「身体改造」の一部であることをご存知か。 身体改造には、他にも体内にサージカルステンレスやシリコンを埋め込む「インプラント」、焼印を入れる「ブランディング」、舌を二つに切り裂く「スプリットタン」など、非常に多様な手法がある。なぜ、身体を改造するのか?その歴史は? 身体改造の研究をしている美学者・大貫菜穂氏にお話をお聞きした。 -9月に身体改造の国際会議BMXでベルリンにいってらしたそうですね。 大貫

          身体改造の歴史と現在。大貫菜穂氏インタビュー。

          『聖なるズー』著者 濱野ちひろ氏インタビュー。私たちが性について語り合うこと。

          犬や馬をパートナーとする動物性愛者「ズー」を中心に描かれたノンフィクション『聖なるズー』をご存じだろうか。2019年に発売の本書は、開高健ノンフィクション賞をはじめ、数々の賞にノミネートされた傑作だ。「動物性愛」という極端な性のあり方は、私たちが考えるべきセクシュアリティの未来を照らす。 作者の濱野ちひろ氏に、『聖なるズー』のこと、そして現在考えているセクシュアリティのことを広範にお話いただいた。 -あらためて動物性愛について教えてください。 濱野:誤解なく簡潔にお伝えす

          『聖なるズー』著者 濱野ちひろ氏インタビュー。私たちが性について語り合うこと。

          海外視点から考える、これからの日本のあり方。MrFUJI氏インタビュー。

          「MrFUJI from Japan」というYouTubeチャンネルをご存知だろうか?"全人類とトモダチになる男"Mr.FUJI氏を中心に、非常に多国籍な愉快な仲間たちが、日本の文化について楽しく解説してくれる。 近年、日本の未来を語る際にどうしてもネガティブで暗い言説が多い中、FUJI氏のチャンネルでは、海外から見た日本のカルチャーの良さをとてもポジティブに伝えてくれている。日本が、これからの未来において希望を失わないためには、どんなことが必要なのか、FUJI氏にお話をお

          海外視点から考える、これからの日本のあり方。MrFUJI氏インタビュー。

          生きること、食べることへの実感。趣味でも仕事でもない狩猟の実践。猟師・千松信也氏インタビュー。

          2008年にリリースされた「ぼくは猟師になった」という書籍をご存知だろうか。著者の千松信也氏とご家族の暮らしは、2020年には同名のドキュメンタリー映像にもなった。 千松氏が"猟師"という生き方を選んで約20年。現在、どのような思いでいらっしゃるのか、千松氏に色々なお話をお聞きした。 猟師になったきっかけとワナ猟。-ご著書をはじめ、様々なメディアでも語られていますが、あらためて猟師になったきっかけをお聞きできますか? 千松:もうだいぶ前のことだから、忘れているんですよね(

          生きること、食べることへの実感。趣味でも仕事でもない狩猟の実践。猟師・千松信也氏インタビュー。