見出し画像

ハイサイ探偵団・結成10年目のYouTuber集団が沖縄で見る夢とは?初期メンバーインタビュー。<前編>

ハイサイ!今回は、沖縄を拠点に活躍するYouTuber「ハイサイ探偵団」にお話を聞いてみた。2022年現在、登録者数120万人以上を誇る彼らの特徴は、とにかく人数が多いこと。10人を超えるYouTuberのチームは珍しいのではないかと思う。
沖縄という立地で、たくさんの仲間とわいわいと10年間続けてきた活動について色々と聞いてみた。前半は、彼らの活動のスタートから10年間で心に残っている動画などについて聞いてみた。きっと、彼らのことを知らない方も好きになるはず!

ハイサイ探偵団初期メンバーの3人。左からリーダーひっちゃん・336・はるおっk。

↑ハイサイ探偵団の公式チャンネルはこちら。

純粋な趣味からスタートした。

-本日は、約10年を共にしてきた初期メンバーの御三方にお話をお伺いできるということで楽しみにして参りました

ひっちゃん:3人とも初期メンです。

336:そうだね。

はるおっk:よろしくお願いします。

-そもそもリーダーのひっちゃんさんは、なぜチャンネルを始めたんですか?

ひっちゃん:ガラケー時代から動画を撮るのが大好きだったんです。当時は15秒とかしか撮れなかったんですけど、高校生の頃からショートコントを創ったりとかしていたんですよ。それで、作った動画をアップしてみようと思って純粋に趣味の延長として始めたんです。

リーダーのひっちゃんさん。

-それが2010年くらいのお話ですよね。その頃、YouTuberなんて仕事も当然なかった頃ですよね。

ひっちゃん:なかったですね。そもそも自分達は、ニコ動からスタートしたんです。YouTubeも一応アップしておこうってくらいで、どれだけ再生されてもお金は入らない、まだ広告がない時代でしたね。

-本当に純粋な趣味として始められたんですね。

ひっちゃん:そうですね。ただただ楽しくて続けてきました。ニコ動ってアップした動画にコメントがつくんですけど、それがすごく楽しかったんですよ。

はるおっk:本当に趣味だったんですよね(笑)。

336:ニコ動は、とにかくコメントのセンスがすごく良かったんですよ。それをみてるだけでも楽しいし、ツッコミがタイムリーに流れるのがとにかく面白かったんです。ニコ動の方が盛り上がってる時代だったんですよね。

専属メンバーの336さん。

-その頃は皆さん、社会人だったんですよね。

ひっちゃん:自分も含めて、みんな副業しながらやっている感じでしたね。週末の休みに1〜2回撮影しに行って、月〜金曜日の平日に編集してという感じでしたね。2週間に1本くらい動画アップするくらいのペースでした。

336:ひっちゃんから「今日撮影できる人〜?」って連絡があって、集まれる人が集まって動画撮影するっていう。

はるおっk:友達で声かけあって遊んでるって感じでした。

専属メンバーのはるおっkさん。

ひっちゃん:当時は、友達と面白い動画を作ってるだけで、メンバーとかそんな意識もなかったんです。あ、でもはじめて割と早い時期に一回だけ解散を考えたこともあります。

-なんで解散を考えたんですか?

ひっちゃん:土日撮影して平日編集して〜っていうのを繰り返していて、ふと「あれ?俺プライベートなくない?」って(笑)。

全員:(笑)。

ひっちゃん:最初の4年くらいは、編集できるのが自分一人だったので、大変すぎて、少し解散を考えましたんですが、更新回数を減らしたりしてプライベートを作ることで活動を続けました。その頃は1年に10本とか20本くらいしか更新してなかったと思います。

336:今は編集者の方がやってくれたりしているので、ひっちゃんものびのびとできているもんね。

ひっちゃん:そうだね。解散の危機はその1回くらいでしたね。確かYouTubeを初めて4年後とかから広告が入るようになって、収益化し始めたと思います。今から5〜6年前にYouTuberとして独立しました。あとはその頃にちょうどタイミング良く会社を解雇されたので(笑)。

全員:(笑)。

ひっちゃん:時間もできたし、いっちょやってみっかという感じで毎日投稿になった感じでしたね(笑)。その頃にUUUMに所属したのもすごく大きかったと思います。UUUMから「毎日更新した方がいいよ」ってアドバイスを受けたので、徐々にアップする本数が増えて今に至るという感じですね。

チーム運営スタート!

-元々友達と始めた企画ってお金になりだすとチームが瓦解してしまったりするケースも多いですよね。

336:僕らは仕事をやりながら息抜きで遊んでいるだけだったので、ひっちゃんは大好きな動画が仕事になって良かったね〜と思っていましたよ。

ひっちゃん:沖縄の時給がたまたま低かったからうまくいったんじゃないですかね(笑)。メンバーの平均給料が少ないので、うまくいったのかもしれないです(笑)。

はるおっk:そうそう(笑)。そういう意味でも沖縄でよかったなって(笑)。

336:みんな貧しくても楽しいですからね(笑)。

ひっちゃん:もちろん、もっと豊かにはしたいと思って、みんなで頑張って活動していますよ!

-YouTuberって仕事もまだ今ほど一般的ではなかったですし、不安はなかったんですか?

ひっちゃん:沖縄には「なんくるないさ〜」って言葉があって(笑)。

はるおっk:沖縄の方言で「なんとかなるさ」って意味ですね(笑)。

ひっちゃん:それもあって、なんとかなったんでしょうね(笑)。そんなに不安もなかったんですよね。元々勤めていた建築関係の仕事にはいつでも戻れるし。

大所帯YouTuberの全貌は…?

-そんな風に大きくなったハイサイ探偵団、今ではかなり大所帯ですが、専属メンバーは何人いるんですか?

ひっちゃん:準レギュラーもいるから、結構いますよね。専属メンバーは、自分と336とはるおっk、もーりー、よったけ、こうちゃん、パンチ、バンバン…。

はるおっk:つーばー…9名ですね。

ひっちゃん:ぴーろーさん、つーぐーも入れて、11名だよ(笑)。

はるおっk:抜けてた(笑)。

全員:(笑)。

-これだけ大所帯ののYouTuberってなかなかいないですけど、人数がいることでよかったことと大変なことを教えてください。

ひっちゃん:あんまり大変と思ったことはなくて、いいことは…マンネリがないってことくらいです(笑)。これだけ人数がいると毎日集まるメンバーが違うんで「昨日何あった?」って話すだけでも、新しい話題があるんですよ。あ、あとは動画の本数がたくさん撮れるってことはいいことかもしれませんね。

-なるほど。

ひっちゃん:人数が多いので話の脱線はありますね。

はるおっk:いればいるほど脱線します(笑)。

ひっちゃん:話の脱線のしすぎで怒るメンバーもいるよね。

336:あぁ。メリハリをつけてくれようとするんだよね。

はるおっk:それをぽかーんと聞いているメンバーもいるよね(笑)。

全員:(笑)。

336:みんな個性が強いので、話す内容が逸れたりしますけど、それは結果的に盛り上がるし、メンバーが多いからこそじゃないかと思います。

-動画を見ていてひっちゃんさんってリーダーなんですけど、楽しそうなメンバーをニコニコ見ているみたいな瞬間がすごく好きなんですよね。

ひっちゃん:えっと…自分自身では、心当たりはないですね(笑)。

全員:(笑)。

はるおっk:言われてみたら、そんな気はするかもしれないです(笑)。メンバーみんな、自分のやりたいことをやっているから、そう見えるのかもしれないですよね。

336:本人は意識してないでしょうけど(笑)。

ひっちゃん:うん。意識はしていないです(笑)。

メンバーを選ぶ基準は?

ー確かに個性的なメンバーが多いですが、何か基準があってメンバーが増えてきたんですか?

ひっちゃん:特に基準があったりするわけではないんですよ。例えば専属メンバーのバンバンは、当時働いているのがブラック企業で苦しすぎるから助けてくれって言われて入ったんじゃなかったかな(笑)。

336:バンバンの場合は、専属になる前からハイサイ探偵団もすごく助けられてたし、自然にメンバーになった感じですよね。

ひっちゃん:釣りもうまいし、キャラクターも面白いしね。あ、あと一度メンバー募集企画で面接をやって選んだことはあります。その時に、現在の専属メンバー、つーばーと、脱退した孫六が入ってきた。

-元々友達が集まって動画を作っていたので、外部からメンバーが入るのは違和感なかったんですか?

はるおっk:そんなになかったですね。そもそも僕らの活動を好きで応募してきてくれているので、僕らも好きになりやすい。

336:考え方が似ている人が集まって来てくれたので。元々楽しく活動したいっていう思いは同じなので、ギスギスしたりすることはないですね。同じ考えの仲間なのでうまくいっているんじゃないかな。

ひっちゃん:今はパンチとか、僕らよりひとまわり若い20代のメンバーもいるし、バランスはいいと思います。

-サバイバルとか釣りとか、メンバーによっても色々な得意な分野が分かれていますよね。

ひっちゃん:そうですね。農園が得意な人が入ってきたら、農園の動画をやってみたり、車の改造が得意なメンバーがいたら車の改造をやってみたり。各々の元々の趣味によって企画が生まれている感じですね。

-メンバーの得意なことありきでコンテンツ制作しているんですね。

ひっちゃん:そうです。

-コンテンツありきでメンバーを集めているのかと思っていました!

ひっちゃん:今は料理を専門的にできるメンバーがいないので、一度コンテンツありきでメンバー募集してみようと話していたんですが、結局やらなかったんです。

336:あとは、ちょっとしたDIYはできるんですけど、スケールの大きな建築ができるメンバーもいたらいいよねって話していて。

ひっちゃん:そうそう。それでそういう技術のある人を募集しようってなったんだけど、なんか「違う」ってなったんだよね。

336:うん。

-何が違ったんですか?

ひっちゃん:なんか「他人」が来ちゃうかなって(笑)。

全員:(笑)。

336:僕ら人見知りだから(笑)。

ひっちゃん:身内から見つかるといいよねって結論になったんですよね(笑)。あとは募集してしまうと収拾がつかないって話だったんじゃなかったっけ?

はるおっk:シンプルに大変そうって話じゃなかったっけ(笑)。

336:色々大変そうっていう(笑)。

-これからも増やしていく予定はあるんですか?

ひっちゃん:今のところはメンバーを増やす予定はないですね。その場その場で変わりますけど。

はるおっk:状況に応じてって感じですね。

-ハイサイ探偵団には、暗黙のルールや鉄の掟などあるんですか?

336:犯罪を犯さないってくらいじゃないですか(笑)?

ひっちゃん:そうだね(笑)。

はるおっk:本当に周りに迷惑をかけないっていうくらいですね(笑)。

ひっちゃん:炎上もしない方がいいからね。こう見えて社会経験もあるので、礼儀は自然と気をつけているのかもしれませんね。

-活動の中で、何人か脱退するメンバーもいらっしゃいましたよね。

336:それぞれの夢だったり、やりたいことがあって脱退していくので、個人の意思を大事にしたいと思っています。元々友達なので、会えないとかそういうのでもないですから。

ひっちゃん:うん。今でも撮影には来てくれたり、仕事帰りにフラッと寄ってくれたりするんですよね。

336:プライベートで遊んだりは全然してますし、昨日も遊んだんですけど(笑)。

ひっちゃん:そうだね。プライベートでも全然遊ぶよね。

今でも心に残っている動画とは?

-10年以上色々な企画にチャレンジしていますが、自分達でも一番心に残っている企画や動画があれば教えてください。

ひっちゃん:やっぱりでっかい魚釣れた動画は、自分自身でもやって良かったと思えるし、純粋に楽しいですね。

はるおっk:アマゾン行った時とか、無人島でサバイバルしたりとか、普段はできないようなことをやったのは、すごく心に残っていますよね。

ひっちゃん:アマゾンに行ったのは、貴重な経験だったよね。海外でももっと色々な魚も釣ってみたいです。魚だけじゃなくて、ワニも釣りたいんですよね。以前メガネカイマンていうワニを釣ったんですけど、もっと大きいワニがいるってことを知って、それも釣りたいという目標があるんですよね。

はるおっk:怪魚とかもね(笑)。

ひっちゃん:はるお(はるおっk)はGT(ロウニンアジ)っていうでかい魚釣った時感動で泣いていたよな。

はるおっk:感動して泣いちゃいました(笑)。

336:それを見て僕も泣いちゃうっていう(笑)。

ひっちゃん:ずっと狙ってたもんな。

336:僕は動画自体も楽しいですけど、撮影の裏側で出会った人やお世話になった人たちとの繋がりがすごい心に残っています。出会った人たちとの繋がりは、自分の中でも年々大きくなっていますよね。

ひっちゃん:うん。本当にそうだよね。

↑336さんが、予想外のラストに感動して泣いてしまったという「人ん家の駐車場作り」シリーズ。

(後半につづく)


この記事が参加している募集

企業のnote

with note pro

釣りを語ろう

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

公式Twitterでは、最新情報をはじめ、イベント情報などを発信しています。ぜひフォローお願いいたします。