Less is More.by info Mart Corporation

「Less is More. 」は株式会社インフォマートが運営する、グローバル化・デジタル化する世界で失われる/失いたくないモノ・サービス・概念などを幅広く取り上げ、未来を再創造するためのメディアです。https://corp.infomart.co.jp/

Less is More.by info Mart Corporation

「Less is More. 」は株式会社インフォマートが運営する、グローバル化・デジタル化する世界で失われる/失いたくないモノ・サービス・概念などを幅広く取り上げ、未来を再創造するためのメディアです。https://corp.infomart.co.jp/

    最近の記事

    IDGsから考える企業と個人のイーブンな成長。新井範子氏インタビュー。

    世界的な研究者チームによって開発された内面の成長目標IDGs(Inner Development Goals)。まだまだ、知られていないこのIDGsは、これからの時代に適した人材育成のために生まれた5つのフレーム、23のターゲットスキルからなるフレームワークだ。変革し続ける世界において、新しいグローバルスタンダードIDGsがどのような意味を持ち、どのように取り組むべきなのか、上智大学経済学部経営学科教授・新井範子氏にお話をお聞きした。 現在のマーケティングの潮流。-今日は、

      • ホログラフィー原理は、視点を変えて世界を見ること。玉岡幸太郎氏インタビュー。

        「ホログラフィー原理」をご存知だろうか。現代物理研究から生まれた原理だ。私たちの現実を「ホログラフィーのように捉える」壮大な科学の話だ。 どうも、それだけ聞くと非常に現実離れしたよう理論のように思うが、実際の物理学の現場では、どのようにこの「ホログラフィー原理」が考えられているのか、日本大学 文理学部 助教の玉岡幸太郎氏にお話を聞いてみた。 非常に難解な話をなるべく噛み砕いてお話いただいたので、ぜひ楽しんで読んでいただきたい。 -今日は、玉岡さんに「ホログラフィー原理 」

        • 動物考古学のススメ。遺跡から考える、未来へのヒント。吉永 亜紀子氏インタビュー。

          「動物考古学」をご存知だろうか?遺跡から見つかる動物遺体を専門的に研究するこの学問、動物に関連した過去の人間活動について探ることができる。それどころか、現在、未来へのヒントも詰まっているという。総研大客員研究員の吉永 亜紀子氏にどんな学問なのか、お話いただいた。 「動物考古学」とは?-「動物考古学」ってどういう学問なんですか? 吉永:「考古学」は、皆さんにおおよそイメージしていただけるかと思います。動物考古学は考古学の一分野で、遺跡から出土する遺物のなかでも「動物遺体」と

          • 地方都市から描く経済と脱経済の間。安達鷹矢氏インタビュー。

            兵庫県 丹波篠山福住。江戸時代までは宿場町として愛されてきたこの町は、大阪・京都・神戸の大都市から車で1時間半かかるいわゆる地方部だ。 この町を舞台に、歴史的なまちなみを活かしながら、独特な価値観を持つ「職人」が集まり、緩やかな「地方創生」が進んでいる。 その中心で活動される株式会社Local PR Plan 代表の安達鷹矢氏に、これからの地方の在り方についてお話をお聞きした。 住んでいるからこそ、現実的な地方の問題を解決できる。-安達さんは元々楽天グループなど大手でも勤務

            「学問」とは、常に揺らいでいるもの。学問バーKisi 店長・豆腐氏インタビュー。

            2023年1月、歌舞伎町の端にオープンしたばかりの「学問バーKisi」はとてもユニークなお店だ。 大学院生や研究者が日替わりでバーテンダーを務め、自身の研究内容や専門分野についてレクチャーする。その日集まった客と(あるいは客どうしが)、ある時には深く議論を交わし、ある時にはラフに対話を楽しむ。公式サイトを見ると、とても幅広い分野や研究テーマを冠した、魅力的なイベントタイトルがずらりと並んでいる。学校や専門の枠を超えて集い学び合う、ちょっと変わったこのバーの店長を務める豆腐氏に

            ELSIから考える企業が持つべき倫理と言葉。朱喜哲氏インタビュー。

            最近注目されている「ELSI(エルシー)」をご存知だろうか?倫理的・法的・社会的課題(Ethical, Legal and Social Issues)のことだが、グローバルではこのELSIが企業にとってとても重視され始めている。自らも大手広告代理店の主任研究員としてデータビジネスに携わる傍ら、大阪大学大学院文学研究科や社会技術共創研究センター(ELSIセンター)の招聘教員を務める朱喜哲氏にこのELSIをきっかけに企業が持つべき倫理についてお話をお伺いした。 自身も企業活動を

            【後編】信仰と想像力。または、ノスタルジーを反芻すること。柴田勝家氏×谷川嘉浩氏対談

            今回は、哲学者の谷川嘉浩氏とSF作家の柴田勝家氏の対談後編をお届けする。ぜひ前半と合わせて楽しんでいただきたい。 「想像力」について。-前編では「信仰」について色々お話しいただきましたが、「想像力」はどのような意味を持っていますか? 谷川:想像力は、理性と対比すると性質がわかりやすいんです。理性って合理的に考える能力のことなので、インプットが同じならアウトプットも同じはずなんです。一方の想像力って、入力が同じでも出力は変わる。同じ人が同じインプットをしてもアウトプットは違

            【前編】信仰と想像力。または、ノスタルジーを反芻すること。柴田勝家氏×谷川嘉浩氏対談

            哲学者の谷川嘉浩氏とSF作家の柴田勝家氏の対談を前後編でお届けする。 昨年、示し合わせたかのように、お二人は「信仰」そして「想像力」をテーマにそれぞれの著作をリリース。なぜ今、信仰と想像力に注目しているのか。ぜひ、二人の作品にも触れながら楽しんでいただきたい。 二人の出会いについて。柴田:お会いしたのは、2年前にLess is More. by infoMartのオフ会でお会いしたのが初めてでしたよね。 谷川:そのとき、柴田さんにサインをもらったんですよね。日付も書いても

            経営学と管理会計から考えるこれからの組織デザイン。児玉麻衣子氏インタビュー。

            今回は、良く耳にはするものの、どうも経営層以外には関係ないと思われてしまいがちな経営学について、明治大学大学院 経営学研究科 グローバルコース 特任講師/神奈川大学 工学部 経営工学科 非常勤講師の児玉麻衣子氏にお話いただいた。 児玉氏は、管理会計から企業のデザインを研究することでこれからの企業のあり方を考えている。「会社」「企業」に関わるすべての人に知って欲しい経営学のことをお届けする。 経営学ってどういう学問?-「経営学」って実際に経営層や役員クラスしか学ばなくていいも

            EBPMから考える政治の未来。民主主義の価値は過程にこそ。杉谷和哉氏インタビュー。

            EBPM=Evidence Based Policy Making(エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング)をご存知だろうか? 「証拠に基づく政策立案」と訳されるEBPMは、現在世界中の先進国が取り組み始めている。日本政府も、「政策立案をエピソード・ベースからエビデンス・ベースへ」というスローガン掲げEBPMへの取り組みを急ピッチで進めている真っ最中だ。 内閣府の該当ページを見ると「政策の企画をその場限りのエピソードに頼るのではなく、政策目的を明確化したうえで合理的根拠(

            世界に誇る伝統工芸「南部鉄器」。技術の粋をエフェクターに込めて。KGR Harmony 福嶋氏インタビュー。

            ギターやベースの音を変化させるエフェクター。音楽に詳しくない方でも、ギタリストやベーシストの足元のペダルを見たことのある方は多いと思う。 このエフェクターの基板の入っている筐体(ケース)を日本の伝統工芸品である「南部鉄器」で作っているのが福嶋圭次郎氏だ。 福嶋氏は、南部鉄器を使ったエフェクターで世界のメーカーと繋がり、グローバルなチャレンジングをしている。岩手県にある水沢江刺駅(岩手県奥州市水沢羽田町)という地方から世界に繋がる姿から学ぶことは多くあるように思う。ニッチで、世

            2022年を振り返る。株式会社インフォマート・メディアLess is More.編集部・年始座談会。

            あけましておめでとうございます。本年度もよろしくお願いいたします。 新年最初のnoteは、昨年末に続いて2022年の振り返りからスタートです。今年の抱負なども語っておりますので、どうぞ楽しんでいただければ幸いでございます。 2022年7月の記事/プラグマティズム・サステナブル。 園田:「とりあえずやってみる」って楽観的に捉えるだけで、私たちの日常に哲学が意味を持つんだなと思いましたね。 櫻井:自分自身がまさにそうだったんですが…「哲学って自分と関係ないもの」と思っている

            2022年を振り返る。株式会社インフォマート・メディアLess is More.編集部・年末座談会。

            今回は、2022年にリリースした記事をLess is More.を編集長の園田と2022年に新しく編集部の仲間入りをした櫻井の2名で振り返ってみました。今回で3回目。年末年始ならではの企画なので、ぜひ今年を振り返りながら楽しんでいただければ幸いです。 2022年1月の記事を振り返る。-2022年は、「とはいえ」って言わないようにしようということからスタートでした。 園田:2022年は、いわゆるSDGs的に着目していたんですけど、どうしても企業の運営をしていると「とはいえ」

            今こそ、私たちが歴史から学びたいこと。ムンディ先生こと山﨑圭一氏インタビュー。

            ムンディ先生こと山﨑圭一氏をご存知だろうか。なんと、現職の公立高校教師にして、「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」をはじめ、シリーズ累計100万部以上を売り上げ、YouTuberとしても歴史の授業配信で13万人以上が登録している。 山﨑氏が教えてくれる歴史には、ひとつの特徴がある。それは「年号がない」こと。歴史をひとつながりのストーリーとして捉えることで歴史を分かりやすく、楽しく学べること。 今回は、そもそも歴史って何のために勉強するの?なんの役に立つの?と思った皆さ

            バイタルデータで社会は再構築される。選択肢ある未来のために。THE PHAGE・志連博彦氏インタビュー。

            人間の身体データの総称「バイタルデータ」を使って2型糖尿病患者向けの治療用アプリを開発するTHE PHAGEという会社をご存知だろうか。このスタートアップの面白いところは、いわゆるメドテック(Medical + Technology)企業でありながら、ミッションとして「食」の重要性を唱えているところだ。代表の志連博彦氏は「バイタルデータはこれからの社会を再構築する」と語ってくれた。 THE PHAGEが手がける事業。-まずは、THE PHAGEがどんな事業を手掛けられている

            ハンドボールチーム・琉球コラソンが描くこれからのスポーツのあり方。代表・水野氏/GM石田氏インタビュー<後半>

            ハンドボールチーム・琉球コラソンへのインタビュー後半は、2024年に発足予定のプロリーグへの期待や、さまざまな挑戦、そして未来のことをお聞きした。前半と合わせて楽しんでいただければ幸いです。 2024年スタートのプロリーグについて。-そんな中で、2024年からハンドボールプロリーグが始まるというポジティブなニュースもあります。 水野:えぇ。プロ興行をやっていくリーグ(競技団体)がはじまります。琉球コラソンも、現状は登録しました。まずは、すべてのチームが実業団から脱却して、