Less is More.by info Mart Corporation

「Less is More. 」は株式会社インフォマートが運営する、グローバル化・デジタル化する世界で失われる/失いたくないモノ・サービス・概念などを幅広く取り上げ、未来を再創造するためのメディアです。https://www.infomart.co.jp/

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    記事一覧

    ELSIから考える企業が持つべき倫理と言葉。朱喜哲氏インタビュー。

    最近注目されている「ELSI(エルシー)」をご存知だろうか?倫理的・法的・社会的課題(Ethical, Legal and Social Issues)のことだが、グローバルではこのELSIが企業にと…

    【後編】信仰と想像力。または、ノスタルジーを反芻すること。柴田勝家氏×谷川嘉浩氏対談

    今回は、哲学者の谷川嘉浩氏とSF作家の柴田勝家氏の対談後編をお届けする。ぜひ前半と合わせて楽しんでいただきたい。 「想像力」について。-前編では「信仰」について色…

    【前編】信仰と想像力。または、ノスタルジーを反芻すること。柴田勝家氏×谷川嘉浩氏対談

    哲学者の谷川嘉浩氏とSF作家の柴田勝家氏の対談を前後編でお届けする。 昨年、示し合わせたかのように、お二人は「信仰」そして「想像力」をテーマにそれぞれの著作をリリ…

    経営学と管理会計から考えるこれからの組織デザイン。児玉麻衣子氏インタビュー。

    今回は、良く耳にはするものの、どうも経営層以外には関係ないと思われてしまいがちな経営学について、明治大学大学院 経営学研究科 グローバルコース 特任講師/神奈川大学…

    EBPMから考える政治の未来。民主主義の価値は過程にこそ。杉谷和哉氏インタビュー。

    EBPM=Evidence Based Policy Making(エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング)をご存知だろうか? 「証拠に基づく政策立案」と訳されるEBPMは、現在世界中の先進国…

    世界に誇る伝統工芸「南部鉄器」。技術の粋をエフェクターに込めて。KGR Harmony 福嶋氏インタビュー。

    ギターやベースの音を変化させるエフェクター。音楽に詳しくない方でも、ギタリストやベーシストの足元のペダルを見たことのある方は多いと思う。 このエフェクターの基板…

    2022年を振り返る。株式会社インフォマート・メディアLess is More.編集部・年始座談会。

    あけましておめでとうございます。本年度もよろしくお願いいたします。 新年最初のnoteは、昨年末に続いて2022年の振り返りからスタートです。今年の抱負なども語っており…

    2022年を振り返る。株式会社インフォマート・メディアLess is More.編集部・年末座談会。

    今回は、2022年にリリースした記事をLess is More.を編集長の園田と2022年に新しく編集部の仲間入りをした櫻井の2名で振り返ってみました。今回で3回目。年末年始ならでは…

    今こそ、私たちが歴史から学びたいこと。ムンディ先生こと山﨑圭一氏インタビュー。

    ムンディ先生こと山﨑圭一氏をご存知だろうか。なんと、現職の公立高校教師にして、「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」をはじめ、シリーズ累計100万部以上を売…

    バイタルデータで社会は再構築される。選択肢ある未来のために。THE PHAGE・志連博彦氏インタビュー。

    人間の身体データの総称「バイタルデータ」を使って2型糖尿病患者向けの治療用アプリを開発するTHE PHAGEという会社をご存知だろうか。このスタートアップの面白いところは…

    ハンドボールチーム・琉球コラソンが描くこれからのスポーツのあり方。代表・水野氏/GM石田氏インタビュー<後半>

    ハンドボールチーム・琉球コラソンへのインタビュー後半は、2024年に発足予定のプロリーグへの期待や、さまざまな挑戦、そして未来のことをお聞きした。前半と合わせて楽し…

    ハンドボールチーム・琉球コラソンが描くこれからのスポーツのあり方。代表・水野氏/GM石田氏インタビュー<前半>

    ハンドボールのクラブチーム「琉球コラソン」をご存知か。日本にも数多くあるハンドボールチームのほとんどが実業団チームとして企業の福利厚生の一環として運営される中、…

    ハイサイ探偵団・結成10年目のYouTuberが沖縄で見る夢とは?初期メンバーインタビュー。<後編>

    ハイサイ!今回は、沖縄を拠点に活躍するYouTuber「ハイサイ探偵団」インタビュー後半をお届けする。後半は、彼らが仲間たちと描くこれからの夢について聞いてみた。ハイサ…

    ハイサイ探偵団・結成10年目のYouTuber集団が沖縄で見る夢とは?初期メンバーインタビュー。<前編>

    ハイサイ!今回は、沖縄を拠点に活躍するYouTuber「ハイサイ探偵団」にお話を聞いてみた。2022年現在、登録者数120万人以上を誇る彼らの特徴は、とにかく人数が多いこと。1…

    物性物理学は、世界をハックして、未来を創造する。高三和晃氏インタビュー。

    「物性物理学」をご存知だろうか。今回インタビューをする、東京大学理学系研究科物理学専攻・助教の高三和晃氏は「物性物理学を知ることで、世界の見え方が変わる」と語る…

    「資金繰り」から日本の経済を考える。株式会社HIFAS代表・姫野氏インタビュー。

    「資金繰り」と聞いてどのような印象を持たれるだろうか?今の日本経済を底上げするには、この「資金繰り」から考えるべきだと、株式会社HIFAS代表・姫野氏が語ってくれた…

    ELSIから考える企業が持つべき倫理と言葉。朱喜哲氏インタビュー。

    最近注目されている「ELSI(エルシー)」をご存知だろうか?倫理的・法的・社会的課題(Ethical, Legal and Social Issues)のことだが、グローバルではこのELSIが企業にとってとても重視され始めている。自らも大手広告代理店の主任研究員としてデータビジネスに携わる傍ら、大阪大学大学院文学研究科や社会技術共創研究センター(ELSIセンター)の招聘教員を務める朱喜哲氏にこのELSIをきっかけに企業が持つべき倫理についてお話をお伺いした。 自身も企業活動を

    【後編】信仰と想像力。または、ノスタルジーを反芻すること。柴田勝家氏×谷川嘉浩氏対談

    今回は、哲学者の谷川嘉浩氏とSF作家の柴田勝家氏の対談後編をお届けする。ぜひ前半と合わせて楽しんでいただきたい。 「想像力」について。-前編では「信仰」について色々お話しいただきましたが、「想像力」はどのような意味を持っていますか? 谷川:想像力は、理性と対比すると性質がわかりやすいんです。理性って合理的に考える能力のことなので、インプットが同じならアウトプットも同じはずなんです。一方の想像力って、入力が同じでも出力は変わる。同じ人が同じインプットをしてもアウトプットは違

    【前編】信仰と想像力。または、ノスタルジーを反芻すること。柴田勝家氏×谷川嘉浩氏対談

    哲学者の谷川嘉浩氏とSF作家の柴田勝家氏の対談を前後編でお届けする。 昨年、示し合わせたかのように、お二人は「信仰」そして「想像力」をテーマにそれぞれの著作をリリース。なぜ今、信仰と想像力に注目しているのか。ぜひ、二人の作品にも触れながら楽しんでいただきたい。 二人の出会いについて。柴田:お会いしたのは、2年前にLess is More. by infoMartのオフ会でお会いしたのが初めてでしたよね。 谷川:そのとき、柴田さんにサインをもらったんですよね。日付も書いても

    経営学と管理会計から考えるこれからの組織デザイン。児玉麻衣子氏インタビュー。

    今回は、良く耳にはするものの、どうも経営層以外には関係ないと思われてしまいがちな経営学について、明治大学大学院 経営学研究科 グローバルコース 特任講師/神奈川大学 工学部 経営工学科 非常勤講師の児玉麻衣子氏にお話いただいた。 児玉氏は、管理会計から企業のデザインを研究することでこれからの企業のあり方を考えている。「会社」「企業」に関わるすべての人に知って欲しい経営学のことをお届けする。 経営学ってどういう学問?-「経営学」って実際に経営層や役員クラスしか学ばなくていいも

    EBPMから考える政治の未来。民主主義の価値は過程にこそ。杉谷和哉氏インタビュー。

    EBPM=Evidence Based Policy Making(エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング)をご存知だろうか? 「証拠に基づく政策立案」と訳されるEBPMは、現在世界中の先進国が取り組み始めている。日本政府も、「政策立案をエピソード・ベースからエビデンス・ベースへ」というスローガン掲げEBPMへの取り組みを急ピッチで進めている真っ最中だ。 内閣府の該当ページを見ると「政策の企画をその場限りのエピソードに頼るのではなく、政策目的を明確化したうえで合理的根拠(

    世界に誇る伝統工芸「南部鉄器」。技術の粋をエフェクターに込めて。KGR Harmony 福嶋氏インタビュー。

    ギターやベースの音を変化させるエフェクター。音楽に詳しくない方でも、ギタリストやベーシストの足元のペダルを見たことのある方は多いと思う。 このエフェクターの基板の入っている筐体(ケース)を日本の伝統工芸品である「南部鉄器」で作っているのが福嶋圭次郎氏だ。 福嶋氏は、南部鉄器を使ったエフェクターで世界のメーカーと繋がり、グローバルなチャレンジングをしている。岩手県にある水沢江刺駅(岩手県奥州市水沢羽田町)という地方から世界に繋がる姿から学ぶことは多くあるように思う。ニッチで、世

    2022年を振り返る。株式会社インフォマート・メディアLess is More.編集部・年始座談会。

    あけましておめでとうございます。本年度もよろしくお願いいたします。 新年最初のnoteは、昨年末に続いて2022年の振り返りからスタートです。今年の抱負なども語っておりますので、どうぞ楽しんでいただければ幸いでございます。 2022年7月の記事/プラグマティズム・サステナブル。 園田:「とりあえずやってみる」って楽観的に捉えるだけで、私たちの日常に哲学が意味を持つんだなと思いましたね。 櫻井:自分自身がまさにそうだったんですが…「哲学って自分と関係ないもの」と思っている

    2022年を振り返る。株式会社インフォマート・メディアLess is More.編集部・年末座談会。

    今回は、2022年にリリースした記事をLess is More.を編集長の園田と2022年に新しく編集部の仲間入りをした櫻井の2名で振り返ってみました。今回で3回目。年末年始ならではの企画なので、ぜひ今年を振り返りながら楽しんでいただければ幸いです。 2022年1月の記事を振り返る。-2022年は、「とはいえ」って言わないようにしようということからスタートでした。 園田:2022年は、いわゆるSDGs的に着目していたんですけど、どうしても企業の運営をしていると「とはいえ」

    今こそ、私たちが歴史から学びたいこと。ムンディ先生こと山﨑圭一氏インタビュー。

    ムンディ先生こと山﨑圭一氏をご存知だろうか。なんと、現職の公立高校教師にして、「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」をはじめ、シリーズ累計100万部以上を売り上げ、YouTuberとしても歴史の授業配信で13万人以上が登録している。 山﨑氏が教えてくれる歴史には、ひとつの特徴がある。それは「年号がない」こと。歴史をひとつながりのストーリーとして捉えることで歴史を分かりやすく、楽しく学べること。 今回は、そもそも歴史って何のために勉強するの?なんの役に立つの?と思った皆さ

    バイタルデータで社会は再構築される。選択肢ある未来のために。THE PHAGE・志連博彦氏インタビュー。

    人間の身体データの総称「バイタルデータ」を使って2型糖尿病患者向けの治療用アプリを開発するTHE PHAGEという会社をご存知だろうか。このスタートアップの面白いところは、いわゆるメドテック(Medical + Technology)企業でありながら、ミッションとして「食」の重要性を唱えているところだ。代表の志連博彦氏は「バイタルデータはこれからの社会を再構築する」と語ってくれた。 THE PHAGEが手がける事業。-まずは、THE PHAGEがどんな事業を手掛けられている

    ハンドボールチーム・琉球コラソンが描くこれからのスポーツのあり方。代表・水野氏/GM石田氏インタビュー<後半>

    ハンドボールチーム・琉球コラソンへのインタビュー後半は、2024年に発足予定のプロリーグへの期待や、さまざまな挑戦、そして未来のことをお聞きした。前半と合わせて楽しんでいただければ幸いです。 2024年スタートのプロリーグについて。-そんな中で、2024年からハンドボールプロリーグが始まるというポジティブなニュースもあります。 水野:えぇ。プロ興行をやっていくリーグ(競技団体)がはじまります。琉球コラソンも、現状は登録しました。まずは、すべてのチームが実業団から脱却して、

    ハンドボールチーム・琉球コラソンが描くこれからのスポーツのあり方。代表・水野氏/GM石田氏インタビュー<前半>

    ハンドボールのクラブチーム「琉球コラソン」をご存知か。日本にも数多くあるハンドボールチームのほとんどが実業団チームとして企業の福利厚生の一環として運営される中、母体企業を持たないクラブチームとして独立して運営を続ける琉球コラソンについて、代表の水野氏・ゼネラルマネージャーの石田氏にお話を聞いてみた。元々現役選手と運営を兼任する両氏ならではの選手・運営両者の視点からバランス良くスポーツ業界のこれからについて語ってくれた。 現役選手が琉球コラソンを運営するまで。-まずは、お二方

    ハイサイ探偵団・結成10年目のYouTuberが沖縄で見る夢とは?初期メンバーインタビュー。<後編>

    ハイサイ!今回は、沖縄を拠点に活躍するYouTuber「ハイサイ探偵団」インタビュー後半をお届けする。後半は、彼らが仲間たちと描くこれからの夢について聞いてみた。ハイサイ探偵団ならではの夢…きっとドキドキすると思うので、前半と合わせてぜひご一読ください。 企画が生まれるまで。-企画は皆さんでどんなふうに作っているんですか? ひっちゃん:企画は、自分達で考えたり、得意なことをやるっていうのと、依頼メールをいただいたのをきっかけにすることもあります。元々「探偵ナイトスクープ」

    ハイサイ探偵団・結成10年目のYouTuber集団が沖縄で見る夢とは?初期メンバーインタビュー。<前編>

    ハイサイ!今回は、沖縄を拠点に活躍するYouTuber「ハイサイ探偵団」にお話を聞いてみた。2022年現在、登録者数120万人以上を誇る彼らの特徴は、とにかく人数が多いこと。10人を超えるYouTuberのチームは珍しいのではないかと思う。 沖縄という立地で、たくさんの仲間とわいわいと10年間続けてきた活動について色々と聞いてみた。前半は、彼らの活動のスタートから10年間で心に残っている動画などについて聞いてみた。きっと、彼らのことを知らない方も好きになるはず! 純粋な趣味

    物性物理学は、世界をハックして、未来を創造する。高三和晃氏インタビュー。

    「物性物理学」をご存知だろうか。今回インタビューをする、東京大学理学系研究科物理学専攻・助教の高三和晃氏は「物性物理学を知ることで、世界の見え方が変わる」と語る。量子力学や統計力学といった大学で学ぶ物理学を理解した上でようやくその面白さが分かるという難易度の高い学問だが、まさに私たちの日常と地続きの話であり、圧倒的な未来の話だ。 -今日は「物性物理学の入門編」としてお話をお聞かせください。 高三:よろしくお願いします。物性物理学は専門でない方に説明するのがいつも難しいので

    「資金繰り」から日本の経済を考える。株式会社HIFAS代表・姫野氏インタビュー。

    「資金繰り」と聞いてどのような印象を持たれるだろうか?今の日本経済を底上げするには、この「資金繰り」から考えるべきだと、株式会社HIFAS代表・姫野氏が語ってくれた。資金繰り管理に特化したクラウドシステム「milestone」を提供する姫野氏の分かりやすい資金繰りと日本経済の問題点とは? -姫野さんのキャリアからお教えください。 姫野:小学校から社会人になるまで、バトミントンばかりやっていて、体育会系ど真ん中でした。就職活動も乗り遅れましたが、縁があって通信工事の会社で現