Less is More.by info Mart Corporation

「Less is More. 」は株式会社インフォマートが運営する、グローバル化・デジタル化する世界で失われる/失いたくないモノ・サービス・概念などを幅広く取り上げ、未来を再創造するためのメディアです。https://corp.infomart.co.jp/

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記事一覧

日本は水に恵まれてはいない?ウォーターポジティブへ向かう世界の水問題。水ジャーナリスト 橋本淳司氏インタビュー。

オルタナティブな教育。フリースクールという選択肢。ヒューマン・ハーバー主宰 木村清美氏インタビュー。

SF的現実を前に進める。フィクションが描く未来の現在地。大澤博隆氏インタビュー。

分散型研究所と開かれた学術業界。学術系クラウドファンディング「アカデミスト」代表 柴藤亮介氏インタビュー。

天皇と天皇制から考える、社会全体をゆるやかにまとめる可能性。河西秀哉氏インタビュー。

「蟻鱒鳶ル」から考える"ゆっくり作る"未来のこと。岡啓輔氏インタビュー。

選挙を正しくエンタメ化すること。当事者として参加すること。宮原ジェフリー氏インタビュー。

ケルトから学ぶ、感性ベースの社会システム。その可能性。玉田俊郎氏インタビュー。

「池袋シネマ・ロサ」がみる映画館のこれから。ロサ映画社 代表 伊部知顕氏インタビュー。

世界のどこかに理解者がいる。仮面屋おもて 大川原脩平氏インタビュー。

白石温麺から考える、事業承継とローカルカルチャーを受け継ぐこと。きちみ製麺 代表 高橋巧氏インタビュー。

家族と少子化。これからの社会を考えるヒント。筒井淳也氏インタビュー。

悼むこと。忘れないこと。ペットから考える葬儀文化のアップデート。

1970大阪万博と岡本太郎。太陽の塔から考える思想と哲学。石井匠氏インタビュー。

誰かの視点をくぐりながら自分を編み直してみる。発達心理学とボードゲーム開発。萩原広道氏インタビュー。

機械論的プロセスによって、世界は彩られている。カタバミから考える"進化"。深野祐也氏インタビュー。

日本は水に恵まれてはいない?ウォーターポジティブへ向かう世界の水問題。水ジャーナリスト 橋本淳司氏インタビュー。

「日本の水源が海外に買われている」「水道管がもうダメだ」そんなちょっと怖い話を耳にしたことがある方も多いと思う。こうした問題に10年以上も前からリポートし、世界中の水にまつわる問題を伝えてきてくれた水ジャーナリストの橋本淳司氏。 橋本氏に、現在の世界の水をめぐる状況と、日本の水問題について、幅広くお話をお聞きした。 世界中の水問題を伝えるジャーナリスト。-橋本さんが「水ジャーナリスト」としてのキャリアを歩み始めたのはなぜですか? 橋本:20代中盤にバングラデシュの集落に水

オルタナティブな教育。フリースクールという選択肢。ヒューマン・ハーバー主宰 木村清美氏インタビュー。

「フリースクール」。いわゆる公的な義務教育外の選択肢として知られてきているが、いったいどういうものなのだろうか? 30年近くにわたって香川県高松市でフリースクール「ヒューマン・ハーバー」の運営を続けてこられた木村清美氏にお話をお聞きした。フリースクール全国ネットワークの新代表理事にも就任された木村氏のフリースクールのお話、お子様のいらっしゃらない皆様にもぜひご一読いただきたい。 -木村先生は… きよみ:フリースクールでも「きよみさん」「きよっぺ」とあだ名で呼ばれているので

SF的現実を前に進める。フィクションが描く未来の現在地。大澤博隆氏インタビュー。

今年、慶應大学にできた「サイエンスフィクション研究開発・実装センター」をご存知か?理系・文系の分野を超えて、SFを真面目に研究する非常にユニークな研究センターだ。ここでは、SFプロトタイピングをはじめとする様々な手法でSFの分析・実装を進めている。 では、そもそもSFとは何か?現在SFが描き出すものは?SF的な未来を生きる私たちは、どのような未来を描けばいいのだろうか? 同センターを立ち上げただけでなく、日本SF作家クラブ会長も務める大澤博隆氏にお話いただいた。 人工知能

分散型研究所と開かれた学術業界。学術系クラウドファンディング「アカデミスト」代表 柴藤亮介氏インタビュー。

日本初の学術系クラウドファンディングサイト「academist(アカデミスト)」。大学に所属する研究者が自由な研究テーマを立ち上げ、資金を募れる。 10年に渡ってこのサービスを運営してきたアカデミスト株式会社の柴藤亮介氏に現在の日本における学術界の問題点と展望について、お話をお聞きした。 アカデミストを立ち上げるまで。-柴藤さんご自身も研究者だったそうですね。なぜ起業に至ったんですか? 柴藤:大学院で物理の研究をしていたんですが、当時から学術業界が閉鎖的だと感じていたんで

天皇と天皇制から考える、社会全体をゆるやかにまとめる可能性。河西秀哉氏インタビュー。

「天皇とは何か?」そう問われて、なんと答えるだろう。「象徴」と言えばその通りなのだろうが、象徴ってどういうことか、よく分からないという方が大半ではないか。 あらためて天皇とは何か、象徴天皇制を研究されている名古屋大学 准教授 河西秀哉氏にお話をお聞きした。 -天皇・天皇制はやはり繊細なお話だと思います。読者の皆様もどうぞお手柔らかにお願いいたします。 河西:よろしくお願いいたします。今回は一見すると失礼に感じる発言もあるかもしれませんが、極力分かりやすさに主眼を置いてお話

「蟻鱒鳶ル」から考える"ゆっくり作る"未来のこと。岡啓輔氏インタビュー。

「蟻鱒鳶ル」をご存知だろうか?建築家の岡啓輔氏がセルフビルドで20年に渡って作り続けているビルだ。 オフィスビルが乱立する東京港区の一角。約40平米の敷地に建てられたこのビルに、そのありように世界から注目が集まっているそうだ。 -「蟻鱒鳶ル」について、あらためて教えてください。 岡:小さな手作りのビルです。2階以上は僕の住居になる予定で、1階は店舗として貸し出す予定です。2005年に着工して、予定では今年中(2024年)には竣工予定(その後曳家工事)です。 -約20年

選挙を正しくエンタメ化すること。当事者として参加すること。宮原ジェフリー氏インタビュー。

選挙を「楽しむ」人はそう多くないと思う。シリアスな問題の数々に加えて、制度の複雑さ、候補者の多さ。「東京都知事選挙 2024」を目前に控えた今、私たちは選挙をどのように捉え、楽しめばいいのか、『沖縄<泡沫候補>バトルロイヤル』の著者 宮原ジェフリー氏にお話を聞いてみた。 -宮原さんが選挙に興味を持たれたきっかけから教えてください。 宮原:母親の影響で中学生の頃に好きになりました。選挙の時期になると新聞に候補者一覧が掲載されますよね。結果と照らして、誰が当選したとか、落選し

ケルトから学ぶ、感性ベースの社会システム。その可能性。玉田俊郎氏インタビュー。

紀元前に、ヨーロッパの2/3もの地域を席巻していたケルトの文化。それほど広がったにも関わらず、私たちはケルトの人々や文化について詳しく知らないという人が多いのではないだろうか? ケルトの紋様など、アイコン文化に着目し研究を続けてきた、玉田俊郎氏にお話をお聞きした。 -玉田先生は、元々はケルトの専門ではないんですよね? 玉田:元々は、インダストリアルデザインの研究が専門です。ケルトを研究するに至るまで、少し詳しくお話しいたしますね。 -よろしくお願いいたします。なぜ、イ

「池袋シネマ・ロサ」がみる映画館のこれから。ロサ映画社 代表 伊部知顕氏インタビュー。

東京 池袋で約80年間もの長きにわたって映画文化を支えてきた「池袋シネマ・ロサ」。この歴史ある映画館は、映画産業の波を超えて、今メジャーの映画配給と別の道を模索している。 2024年3月に代表取締役に就任した伊部知顕氏に、これまでの歴史と、これからの展望についてお話いただいた。また、「池袋シネマ・ロサ」は、日本の総合アミューズメントビル「ロサ会館」の一角で運営されている。この歴史あるアミューズメントビルについても合わせてお聞きした。 -まずは、池袋シネマ・ロサの歴史からお

世界のどこかに理解者がいる。仮面屋おもて 大川原脩平氏インタビュー。

世界中のトラディショナルな仮面から、現代作家の仮面まで取り扱う仮面・マスクの専門店「仮面屋おもて」。ズラリと仮面が並ぶ店内は、怪しく、神秘的な雰囲気に包まれている。 店主を務める大川原脩平氏は、なぜこの不思議なお店を開いたのか。お話をお伺いした。 「仮面屋おもて」をはじめるまで。-大川原さんは、仮面屋おもての店主というだけでなく、さまざまな活動をされていますよね。元々は舞踏家として活動されていたそうですね。 大川原:私自身の活動の原点は舞踏です。現在も舞踏家としての活動

白石温麺から考える、事業承継とローカルカルチャーを受け継ぐこと。きちみ製麺 代表 高橋巧氏インタビュー。

宮城県白石市を中心に愛されるご当地食品「白石温麺」の製造をしてきた「きちみ製麺」。 120年以上の歴史を誇るこの製麺会社を事業承継した高橋巧氏は、家業である薬品卸企業と、介護を手掛ける企業も引き継ぎ、3社の代表を引き受けている。医療・介護だけでなく、全く経験もない食品メーカーまでを引き継いだ高橋氏。中小企業の後継者不在問題に直面する日本で、事業承継をどう考えていくべきか、お話をお聞きした。 事業承継の経験を活かして。-高橋さんは、医薬品の卸業を手がける八戸東和薬品、テルメデ

家族と少子化。これからの社会を考えるヒント。筒井淳也氏インタビュー。

社会学者の筒井淳也氏は、家族や結婚、少子化について、データや、エビデンス、歴史、様々な角度から問題提起をされてきた。時に書籍を通して、時に政府への提言の中で。少子化の一途を辿る日本で、「家族」とはどのようにその意味と役割を変えてきたのか、そしてこれからの社会をどのように考えていくべきか。そのヒントについて筒井氏にお話しいただいた。 家族はよくわからないもの。-筒井さんは少子化・家族・仕事などさまざまな研究を手がけていらっしゃいます。 筒井:私たち研究者は、公的資金を使って

悼むこと。忘れないこと。ペットから考える葬儀文化のアップデート。

ペット用の骨壷を開発したブランド「DREAMING」。手がけるのは、中国から留学生として日本で学ばれた万荷(マンカ)氏。便宜上「ペット」として括りはするが、現在のペットと人間は、「家族」「友人」「パートナー」…多様な関係がある。 大切な存在を失った際に、私たちはどのように気持ちを慰め、悼むのか。万荷氏にお話をお聞きした。 日本で深めたコンセプト。-万荷さんのご出身は中国なんですよね。 万荷:はい。出身は中国四川省です。日本では、辛い料理でご存じの方も多いと思います(笑)。

1970大阪万博と岡本太郎。太陽の塔から考える思想と哲学。石井匠氏インタビュー。

今回は1970年に行われた大阪万博を、「テーマ展示プロデューサー」を務めた岡本太郎を軸に見つめ直してみたいと思う。多くの人が知る太陽の塔は、どのような思想とどのような価値観によって建造されたのか。 岡本太郎研究を手がける、芸術考古学者の石井匠氏に、お話をお聞きした。 岡本太郎と1970年大阪万博。-石井さんのご自身については、後半に語っていただくとして、まずは1970年の大阪万博と岡本太郎さんについてお話をお聞かせください。 石井:よろしくお願いいたします。 -当時の万

誰かの視点をくぐりながら自分を編み直してみる。発達心理学とボードゲーム開発。萩原広道氏インタビュー。

以前Less is More.でもお話しいただいた発達科学者の萩原広道氏は、乳幼児期の言語発達に注目しながら、子どもたちには世界がどう見えているのかを研究している。 先月。そんな萩原氏と学生たちとで「大学生を疑似体験するボードゲーム」なるものを開発していることが発表された。発達心理学の研究との関連、そしてどのような思いで作り始めたボードゲームなのか。萩原氏にお話を伺った。 -お久しぶりです。前回は「未分化な言語が教えてくれる、子どもたちに見えている世界。」というテーマでお話

機械論的プロセスによって、世界は彩られている。カタバミから考える"進化"。深野祐也氏インタビュー。

「都市のヒートアイランドはカタバミの葉色を進化させる」ナイスステップ2023を受賞したこの研究は、誰もが知る植物がリアルタイムで進化している様子を明らかにしてくれている。 この研究を手がけた深野祐也氏は『世界で最も身近な進化』の事例だと言う。この誰もが楽しめて、科学や進化に興味を持てる研究について、お話を聞かせていただいた。ぜひ、科学の入口としてもご一読いただきたい。 『世界で最も身近な進化』事例。-前回は、「都市部では虫を嫌悪する人が増加している」という研究についてお話い