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Learn/広い知見を学ぶ。

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「Learn」では幅広く学べる記事をまとめています。
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記事一覧

「蟻鱒鳶ル」から考える"ゆっくり作る"未来のこと。岡啓輔氏インタビュー。

「蟻鱒鳶ル」をご存知だろうか?建築家の岡啓輔氏がセルフビルドで20年に渡って作り続けている…

選挙を正しくエンタメ化すること。当事者として参加すること。宮原ジェフリー氏インタ…

選挙を「楽しむ」人はそう多くないと思う。シリアスな問題の数々に加えて、制度の複雑さ、候補…

ケルトから学ぶ、感性ベースの社会システム。その可能性。玉田俊郎氏インタビュー。

紀元前に、ヨーロッパの2/3もの地域を席巻していたケルトの文化。それほど広がったにも関わら…

家族と少子化。これからの社会を考えるヒント。筒井淳也氏インタビュー。

社会学者の筒井淳也氏は、家族や結婚、少子化について、データや、エビデンス、歴史、様々な角…

悼むこと。忘れないこと。ペットから考える葬儀文化のアップデート。

ペット用の骨壷を開発したブランド「DREAMING」。手がけるのは、中国から留学生として日本で学…

誰かの視点をくぐりながら自分を編み直してみる。発達心理学とボードゲーム開発。萩原…

以前Less is More.でもお話しいただいた発達科学者の萩原広道氏は、乳幼児期の言語発達に注目…

人類学のたたずまい。徒歩旅行的に導かれる未来。奥野克巳氏インタビュー。

私たちの社会とは全く違うルールで暮らす民族が世界には数多く存在する。「人類学」はそうした民族の研究を通して、私たちの社会を見つめ直すヒントをくれる。ボルネオ島のマレーシア領で暮らす狩猟採集民プナンを17年に渡って研究し続ける人類学者・奥野克巳氏に、あらためて人類学とは何か、お話を伺った。 -そもそも奥野さんは、なぜ人類学に興味を持たれたんですか? 奥野:大学生だった80年代に旅をしたことが大きかったと思います。最初の旅は1982年。メキシコ・シエラマドレ山脈中に住むテペワ

身体改造の歴史と現在。大貫菜穂氏インタビュー。

日常的に目にすることも多くなったイレズミ・タトゥーやピアス。これらは、「身体改造」の一部…

『聖なるズー』著者 濱野ちひろ氏インタビュー。私たちが性について語り合うこと。

犬や馬をパートナーとする動物性愛者「ズー」を中心に描かれたノンフィクション『聖なるズー』…

生きること、食べることへの実感。趣味でも仕事でもない狩猟の実践。猟師・千松信也氏…

2008年にリリースされた「ぼくは猟師になった」という書籍をご存知だろうか。著者の千松信也氏…

人工言語エスペラントから考える中立性、ハンディキャップなき対話。北川郁子さん・黒…

人工言語エスペラントをご存じだろうか?誰もが簡単に学習することができ、世界中の人々にとっ…

仏教の哲学「唯識」が描く世界。私たちは共同幻想に生きている。近藤伸介氏インタビュ…

「唯識(ゆいしき)」という思想をご存知だろうか。大乗仏教を代表する哲学として知られる思想…

いかがわしくも神聖な社会のスキマ。夜行書店/専立寺住職・日野岳史乗氏インタビュー

岩手県盛岡市名須川町にある専立寺は、毎週金曜日の夜、「夜行書店」が開かれる。夜行書店には…

プレダトリージャーナル問題から考える、私たちが責任を持ち続けること。井出和希氏インタビュー。

研究者の間で「プレダトリージャーナル」(=粗悪な学術誌)が問題になっている。一見、論文を発表する場である学術誌にまつわるマニアックな話題だが、アカデミアだけではなく私たちの社会にも繋がる大きな問題だそうだ。
 どういった問題なのか、どのように向き合っていけるのか。研究者の井出和希氏にお話を伺った。 -まずは、井出さんのキャリアからお聞きしたいと思います。 井出:少し長くなりますが、お話しいたしますね。 大学では薬科学を専攻し、学部~修士の頃は基礎研究の教室に所属していまし