Less is More.by info Mart Corporation

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「Less is More. 」は株式会社インフォマートが運営する、グローバル化・デジタル化する世界で失われる/失いたくないモノ・サービス・概念などを幅広く取り上げ、未来を再創造するためのメディアです。https://corp.infomart.co.jp/

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記事一覧

家族と少子化。これからの社会を考えるヒント。筒井淳也氏インタビュー。

社会学者の筒井淳也氏は、家族や結婚、少子化について、データや、エビデンス、歴史、様々な角度から問題提起をされてきた。時に書籍を通して、時に政府への提言の中で。少…

悼むこと。忘れないこと。ペットから考える葬儀文化のアップデート。

ペット用の骨壷を開発したブランド「DREAMING」。手がけるのは、中国から留学生として日本で学ばれた万荷(マンカ)氏。便宜上「ペット」として括りはするが、現在のペット…

1970大阪万博と岡本太郎。太陽の塔から考える思想と哲学。石井匠氏インタビュー。

今回は1970年に行われた大阪万博を、「テーマ展示プロデューサー」を務めた岡本太郎を軸に見つめ直してみたいと思う。多くの人が知る太陽の塔は、どのような思想とどのよう…

誰かの視点をくぐりながら自分を編み直してみる。発達心理学とボードゲーム開発。萩原広道氏インタビュー。

以前Less is More.でもお話しいただいた発達科学者の萩原広道氏は、乳幼児期の言語発達に注目しながら、子どもたちには世界がどう見えているのかを研究している。 先月。そ…

機械論的プロセスによって、世界は彩られている。カタバミから考える"進化"。深野祐也氏インタビュー。

「都市のヒートアイランドはカタバミの葉色を進化させる」ナイスステップ2023を受賞したこの研究は、誰もが知る植物がリアルタイムで進化している様子を明らかにしてくれて…

失われし岩石・巨石信仰。畏れと期待、その世界観とは。吉川宗明氏インタビュー。

文献には残らないほど古い時代から、日本のあらゆる場所で、岩や石を祀る文化があったそうだ。今の宗教とは異なる、不思議な世界観を持つ「岩石信仰」の研究をしている吉川…

家族と少子化。これからの社会を考えるヒント。筒井淳也氏インタビュー。

家族と少子化。これからの社会を考えるヒント。筒井淳也氏インタビュー。

社会学者の筒井淳也氏は、家族や結婚、少子化について、データや、エビデンス、歴史、様々な角度から問題提起をされてきた。時に書籍を通して、時に政府への提言の中で。少子化の一途を辿る日本で、「家族」とはどのようにその意味と役割を変えてきたのか、そしてこれからの社会をどのように考えていくべきか。そのヒントについて筒井氏にお話しいただいた。

家族はよくわからないもの。-筒井さんは少子化・家族・仕事などさま

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悼むこと。忘れないこと。ペットから考える葬儀文化のアップデート。

悼むこと。忘れないこと。ペットから考える葬儀文化のアップデート。

ペット用の骨壷を開発したブランド「DREAMING」。手がけるのは、中国から留学生として日本で学ばれた万荷(マンカ)氏。便宜上「ペット」として括りはするが、現在のペットと人間は、「家族」「友人」「パートナー」…多様な関係がある。
大切な存在を失った際に、私たちはどのように気持ちを慰め、悼むのか。万荷氏にお話をお聞きした。

日本で深めたコンセプト。-万荷さんのご出身は中国なんですよね。

万荷:は

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1970大阪万博と岡本太郎。太陽の塔から考える思想と哲学。石井匠氏インタビュー。

1970大阪万博と岡本太郎。太陽の塔から考える思想と哲学。石井匠氏インタビュー。

今回は1970年に行われた大阪万博を、「テーマ展示プロデューサー」を務めた岡本太郎を軸に見つめ直してみたいと思う。多くの人が知る太陽の塔は、どのような思想とどのような価値観によって建造されたのか。
岡本太郎研究を手がける、芸術考古学者の石井匠氏に、お話をお聞きした。

岡本太郎と1970年大阪万博。-石井さんのご自身については、後半に語っていただくとして、まずは1970年の大阪万博と岡本太郎さんに

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誰かの視点をくぐりながら自分を編み直してみる。発達心理学とボードゲーム開発。萩原広道氏インタビュー。

誰かの視点をくぐりながら自分を編み直してみる。発達心理学とボードゲーム開発。萩原広道氏インタビュー。

以前Less is More.でもお話しいただいた発達科学者の萩原広道氏は、乳幼児期の言語発達に注目しながら、子どもたちには世界がどう見えているのかを研究している。
先月。そんな萩原氏と学生たちとで「大学生を疑似体験するボードゲーム」なるものを開発していることが発表された。発達心理学の研究との関連、そしてどのような思いで作り始めたボードゲームなのか。萩原氏にお話を伺った。

-お久しぶりです。前回

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機械論的プロセスによって、世界は彩られている。カタバミから考える"進化"。深野祐也氏インタビュー。

機械論的プロセスによって、世界は彩られている。カタバミから考える"進化"。深野祐也氏インタビュー。

「都市のヒートアイランドはカタバミの葉色を進化させる」ナイスステップ2023を受賞したこの研究は、誰もが知る植物がリアルタイムで進化している様子を明らかにしてくれている。
この研究を手がけた深野祐也氏は『世界で最も身近な進化』の事例だと言う。この誰もが楽しめて、科学や進化に興味を持てる研究について、お話を聞かせていただいた。ぜひ、科学の入口としてもご一読いただきたい。

『世界で最も身近な進化』事

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失われし岩石・巨石信仰。畏れと期待、その世界観とは。吉川宗明氏インタビュー。

失われし岩石・巨石信仰。畏れと期待、その世界観とは。吉川宗明氏インタビュー。

文献には残らないほど古い時代から、日本のあらゆる場所で、岩や石を祀る文化があったそうだ。今の宗教とは異なる、不思議な世界観を持つ「岩石信仰」の研究をしている吉川宗明氏にお話をお聞きした。

岩石信仰に出会うまで。-吉川さんは、どうして岩石信仰について興味を持たれたんですか?

吉川:そもそもは中学校の図書館で出会った「失われたムー大陸」という本がきっかけだったんです(笑)。

-えぇ!?ムー大陸か

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