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2022年を振り返る。株式会社インフォマート・メディアLess is More.編集部・年末座談会。

今回は、2022年にリリースした記事をLess is More.を編集長の園田と2022年に新しく編集部の仲間入りをした櫻井の2名で振り返ってみました。今回で3回目。年末年始ならではの企画なので、ぜひ今年を振り返りながら楽しんでいただければ幸いです。

【写真左より】 株式会社インフォマート/ 櫻井たくみ(戦略営業部) 園田林太朗(戦略営業部 部長) ※副編集長の立木さんは今回スケジュールが合わずにお休みです。

2022年1月の記事を振り返る。

-2022年は、「とはいえ」って言わないようにしようということからスタートでした。

園田:2022年は、いわゆるSDGs的に着目していたんですけど、どうしても企業の運営をしていると「とはいえ」利益が〜とか、「とはいえ」労務環境が〜という目先の議論が多かったので、そういう議論はやめようという意味でしたよね。明確な答えがないけど、ひとまず色々なことにトライしないと、問題にすら気が付けないこともありますからね。

-櫻井さんは、2022年の途中から編集部にジョインしたんですよね。いかがでした?

櫻井:めっちゃくちゃ面白かったですね。取材にもかなり立ち会うことで、ベタですが世界が広がりましたね。僕自身、ごく普通のいわゆるサラリーマンだったんですけど、やっぱり普段接点のない皆さんとの考え方や生き方に触れるだけでもすごく意味がありました。

-本日は、今年リリースした記事を振り返っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

園田:マジシャンだけでなく、エンタテインメント業界はコロナ禍以降でかなり変化がありましたよね。ネガティブな状況をポジティブに変換することで、業界構造自体が強制的に変わったのは、すごくいいことだったとあらためて思うインタビューでしたね。

-お二方は読書ってされますか?

園田:実はかなり意識して時間を作るようにしないと読めなくなってしましたね。飛行機の中だとか、制約があると読めるんですけど。

櫻井:僕も、やっぱり動画から知識を得ることが多くなってしまいましたね。

園田:もう少し、意識して時間を作って、文学に触れていくべきなのかなと思わせてくれました。

2月の記事/ネオサラリーマン・発酵温浴。

櫻井:当時個人的に「働くために生きるのか、生きるために働くのか」って二項対立の中で考えていたんですけど、それだとちょっとこう型にハマってしまうんですよね。そこに栁牛さんのように「遊ぶ」って感覚があるのは新鮮でした。いわゆる会社員でもそういう働き方ができるんだって気がつかせてもらいましたね。

園田:オン/オフってこと自体が、現実的には門切り型にできるもんでもないですもんね。

櫻井:なんか、二つの状況しか選べない、オン/オフみたいな考え方しかないことって、凄く辛いことでもありますよね。どちらかしかないって状況は自分自身を苦しめてしまう。「遊び感覚で全部やる」みたいな方が自分自身が楽なんじゃないかと思います。

園田:僕は、サウナを気分転換に使っているので、発酵温浴も興味深いです。

-サウナーはどんどん増えているように思います。

園田:もちろん、ウェルネスの観点から見ても優れていると思うんですけど、温浴施設は強制的にスマホをさわれない時間をくれます。そういう意味のリフレッシュにもすごく意味があるように思いますね。

3月の記事/変形菌・Web3.0・エネルギー問題。

園田:変形菌、ただただ不思議ですよね。ひとつの個体そのものがSFチックですし、とても現実が揺らぐようなお話をお聞きできましたね。

-死んでしまうと、消えてしまうとかにわかには信じられない生き物ですよね。

園田:こういった植物や菌類などは注目が集まっていますが、その中でも特に面白い生き物だから、ぜひ注目して欲しいですね。

園田:今年は、メディアでWeb3.0が取り上げられる機会が多かったですよね。個人的には「インターネットが生まれた」というほどのインパクトはないと思っていて、背景にあるのは、ビジネスにおいても結局GAFAMみたいな大手企業に権利が集中したことに対するカウンターなのかなって思っています。そういう現実社会での状況を色濃く反映してWeb3.0に期待が集まっているんだと思うんです。

-あぁ。政治は言わずもがな、ビジネスでも同じじゃんと。

園田:Web4.0が来た時には、また中央集権的なシステムが注目されるんじゃないかなと思いますし、少し長い目で見ると集中と分散とを繰り返していくんじゃないかなとす。常にそうやって揺らいでいきつつ、ロングスパンでより良くなっていくものなんじゃないかなと。現実世界でも、色々と主義主張が揺れながら調整していきますからね。

-なるほど。

園田:実はこういった新しいシステムをレガシー化させずにどうやってWeb4.0とか次世代のデジタルに繋いでいけるのか…ということを3.0黎明期から考えておくのが、今一番大事なことなんじゃないでしょうか。

-確かに、作り始めるところからサステナブルに運用することを描いておくのは大事かもしれませんね。

櫻井:僕は、Web3.0とかDAOって社会のインフラとしてきちんと実装させてこそ意味のあるものなんじゃないかと思っていますね。なので、現状は情報も使い方も混乱しているので、ちょっと離れて見ています。

-凄くタイムリーなインタビューでした。

櫻井:ウクライナ問題は、個人的にもかなり影響を受けました。自分のコントロールできないことに巻き込まれていく感覚があって、どうしていいのか分からない気分でしたね。

園田:強制的に3.11以来忘れかけていたエネルギー問題を、もう一度思い出すきっかけになりました。

-当時は計画停電とか、日常に思いっきり関わってましたもんね。

園田:当時は、危機感があったはずなのに、いつの間にか忘れてしまいましたし、今回の有事においても足りないエネルギーをどうするかという議論すら、あまり進みませんでしたよね。そのこと自体に危機感を持ちました。

-規模が大きくて責任の所在もよく分からないですし、どこから考えていいか分からないというのも問題ですよね。

園田:そういう意味でも大場さんのお話は、個人としてどうやって状況に立ち向かうのか、そのヒントをいただけましたね。

4月の記事/スタートアップ・温泉。

園田:Timewhichは、凄くユニークですよね。凄くローテクでアナログなサービスなんだけど、組織の作り方は今っぽいというか。これからの企業の在り方ってこういうカタチのものが増えてくるのかなと思いました。

櫻井:お二方が「こういうサービスってコンサルティング業界では当たり前だったんですよ」っておっしゃっていて。当たり前だと思っていたことが、ちょっと視点をズラすだけで新しい仕事が生まれるのはエキサイティングだなと思いました。

櫻井:実は、この記事から僕も本格的に編集部にジョインしたんです。関根さんとは同世代なんですが、凄くユーモラスなキャリアの築き方でずっと注目していたんです。「熱狂」をキーワードに自分の本当にピュアなものに向かえるって、シンプルだけどすごいですよね。

園田:事業の拡大もきちんと描きながら、小さな地域創生モデルでもあるのはすごく面白い。それを柔らかなトーンで推し進めるのは、新しいスタートアップのカタチなのではないかと考えさせられました。

5月の記事/モンテッソーリ教育・花。

-あべ先生のお話を聞いて、日本の教育の選択肢の少なさに驚きました。

櫻井:少ないだけでなく、選択肢があるということを知らない人も多いのかなと思いました。日本では、標準とか普通と呼ばれる道を選んでしまう方も多いと思いますし、オルタナティブな選択肢をきちんと選べるだけの心の強さが必要なのかもしれませんね。

園田:教育って既にフォーマット化されていることから選ぶのでなく、もっと無限の選択肢から選ぶものなのかもしれませんよね。例えば、変形菌を研究されている増井さんは5歳で変形菌に出会ってからずっと研究してらっしゃいます。教育の手法ではないけど、どうやって学ぶかというのは、本当に色々なカタチがあるので、それを忘れずにいたいと思います。

園田:前田さんはゆるやかで強い意志をお持ちですごく素敵でした。外出制限真っ只中で店舗を持たれたり、実はすごく大胆な経営判断をされるのはすごいです。

-扱うものがお花というのもあって、なんとなくフワッと素敵に見えていますが、かなりすごいことですよね。

6月の記事/唐揚げ・製造業・鍼灸。

櫻井:こんな方がいらっしゃるなんて!と思いました。「家を持たないといけない」というような何か常識的ものに縛られないのは本当に衝撃でしたね。

園田:「市場から降りる」という表現は凄く印象的でした。自分自身が市場に出されているという感覚を持つと社会の捉え方が変わりますよね。

園田:インダストリー4.0は、これからのキーワードですね。IT企業からすると、製造業ってどこか別の事業という意識もありますし、そういった職業間の溝をどうやって埋めて、連携していくかはこれからの日本の課題だと思いましたね。

櫻井:ものづくり太郎さんがおっしゃられるように製造業に対するイメージ、もっと良くしていかないといけませんよね。

園田:鍼灸っていう東洋的な文化を、西洋的な研究で明らかにしているのは面白いですよね。私が懇意にしている鍼灸師さんも、こういった論文があることに驚いてらっしゃいました。

-確かに東洋と西洋の間の研究と言えるかもしれませんね。

Less is More.

Less is More. by infoMart、今年もありがとうございました。来年も素敵なnoteを続けていければと思いますので、読者の皆様どうぞよろしくお願いいたします。

(つづく)


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